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感覚過敏に関する記事

感覚過敏があると、日常生活で困ることがたくさんあります。感覚は他人には伝わらないので理解してもらうことが難しいです。

感覚過敏の人が集まるコミュニティー「かびんの森」でお正月に関する困りごとを話してみました。

お正月に関する困りごと(みんなの声)

・息子の場合、「おせちは食べれるものなし」「お雑煮もNG」「おしるこ、ぜんざいもNG」です。お餅は、きな粉は食べてくれます。という感じなので、お正月らしさのない食事ですが、雰囲気だけ知ってもらいたくて、おせちは作ってましたね。記憶にないそうで悲しいです(涙)親戚で集まる食事も、従兄弟などから食べなくてびっくりされてしまいます。
せっかく集まったからと外食することもありますが、頑張って付き合ってくれてます

・特に伝統的なおせちって独特の味や食べなれないものが多いから、苦手な人多いですよね。私も小さい頃苦手で、でも無理やりたべるように言われて辛かったです。そういうことがあるから、「親戚の集まり=苦行」みたいな感覚でした。酒くさいおじさんに絡まれたりつまらない話を聞かされたり

次男はおしるこ、お雑煮(具は厳選)、おもちは好きで食べてくれますが、きんとんは甘いのが嫌いなので、市販のはNGです。夫実家はかなり料理上手なので、手の込んだ美味しい料理がたくさんでるのですが、息子は箸をつけないので行くのが私も辛かったです。今は以前より理解してもらっていますが、毎年、食べられる物があるかドキドキです

お正月に親族が集まって人が多くなるので音と視覚の情報にやられます。夕食を食べてすぐに別の部屋に行きます。

書き初めの宿題が嫌でした。墨のにおいが部屋に充満します。

お正月での困りごとをまとめると

  • お正月料理で食べれられるものがない
  • 親の視点では、おせちやお雑煮などの料理で食べてもらえるものが少ない
  • 親戚が集まる中で、出されたものが食べられなくて居心地が悪い
  • 親戚が集まって、料理やお酒のにおいが苦手
  • 人が多くで音や視覚情報が多くて疲れる
  • 書き初めの墨のにおいが苦手

などがあげられました。

お正月の工夫

  1. お正月料理は食べられないと割り切る
  2. 親戚にも事情を話して理解してもらう
  3. 親戚の集まりが辛い時は「勉強がある」と早めに切り上げる

などの工夫をしていました。

感覚過敏研究所では、みなさんからいただいた意見や工夫をもとに、感覚過敏をもつ人が暮らしやすくなる商品やサービスをみなさんと一緒に企画・開発していきます。

話し合いは、感覚過敏コミュニティー「かびんの森」で進めています。是非、興味のある方はご参加ください。

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加藤 路瑛

株式会社クリスタルロード代表取締役社長。感覚過敏研究所・所長。食べることが苦手で給食を避けるために中学受験を決意。食べ物のにおい、味、舌触り、見た目などで気分が悪くなることが多い。レストランやカフェでの打ち合わせに困っている。教室や雑踏での騒しい声が苦手で頭痛や体調不良を起こす。衣服の重さに敏感。12歳で起業し、株式会社という箱を持っているならば、自分の困りごとを解決することで人の役に立てるのではないかと、感覚過敏研究所を立ち上げる。感覚過敏の困りごとを解消する商品やサービスを企画しながら、最終的にはテクノロジーでの解決を目指している。

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