【体験談】かびんの森の宇宙人 vol.1《ファーストコンタクト》

みなさん初めまして。
感覚過敏研究所 ウェブ制作ライター
米澤美法こと、ミノリンです。

これは、かびんの森に住む愛すべき我が息子、
宇宙人クウとのストーリーです。

なぜ息子を宇宙人と書いたかというと。

それは、彼の感性は私には未知のものばかりで、子育て中なんども、まるで宇宙人のように感じたからなのです。

クウは次男なのですが、長男の時と違い、

「なぜ???」

がたくさん育児の中にありました。

兄弟でも育ち方は様々

長男も次男も小さな頃からマイペースなタイプなのですが、そのペースは真逆です。

同じ環境で育っているのにどうしてこんなに違うんだろうと、よく不思議に思いましたが、今思えば当たり前ですよね。

兄弟とはいえ、別の人格を持った別の人間ですから、同じ環境だってみんな違う個性が育つ。

どこでもポジティブに楽しみを見つけて学校生活を思いっきり満喫してきた長男と、集団生活では苦労も辛かったことも多かった正義感の強い次男。

大人にも違うことは違うと堂々と言える次男を、私は誇らしく思っていますが、忖度しなかったので学校では大変なことが多かったです。(今は多少は忖度できます)

特に小学校5年生の時には担任との相性が悪かったのか、幾度も衝突して、そこから学校不信に陥り中学までの5年間不登校でした。

味覚過敏による給食での衝突も多々ありました。

不登校は自分探し

この不登校の時間が、私たち親子には良いきっかけになり、楽しい異文化交流の濃密な時間を過ごすことができました。

周囲の誤解と向き合うのは大変なことも多いですが、彼の感性とじっくり関わっていけることが、私にはだんだん楽しくなりました。

宇宙人クウの過敏は、主に味覚と嗅覚。

人の感情を受け取ってしまうところも多く、人ごみは苦手。人を見抜くセンサーは感度99%で、ほぼハズレなし!

そんなクウとのかびんライフをこれから少しづつ、綴っていきたいと思います。

と、その前に今回は私の自己紹介。

皮膚過敏はつらいよ

私も一応かびんの森の住人です。

私の過敏は、皮膚過敏。

生まれつきの病気で汗がほとんど出ないため体温調節ができず、どんなに気をつけても熱中症にならない夏はありません。

そんな体なので乾燥もハンパない。
冬は保湿命!

エアコンは辛いので、家ではオイルヒーターです。コストかかります。笑

お化粧は口紅とアイメークくらいで、ファンデーションは塗れません。

以前、化粧品コーナーの店員さんに

「リキッドタイプのこれならきっと大丈夫ですよ!」

と言われて試してみたこともあるのですが、店員さんに塗ってもらって少し経つと肌がどんどんボロボロしてきて、慌てて落としてもらうという悲しい結末。

お化粧のいらない男子に生まれたかったと何度思ったことか。笑

着るものも、下着は綿100%。あるいは綿が50%以上入ったもの。

アウターもアクリルはNG。
ローコストでオシャレなものは大抵アクリルが入っていたりするので、ため息交じりに諦めることも多々。神様は私に、いつもカシミアやシルクを着なさいとでも言うんですかい?と、若い頃は嘆いたこともありました(でもシルクもそんなに好きじゃない)。最近は赤ちゃんの肌着などにオーガニックコットン素材のものが増えていて、羨ましい限り。

そんな私のおチビ時代のマストアイテムは、ガーゼの毛布。

ライナスの毛布のようにいつも持っていました。今思えば、あの肌触りが安心できたのでしょうね。包み込む優しさ。幼稚園に入るとともに、毛布とも引き離されて大泣きしました。自分が安心だった経験から、生まれてきた息子たちにもガーゼの毛布を使いましたが、彼らは特にこだわりませんでした。やはり皮膚過敏があるが故の執着だったのかもしれません。

ということは、ライナスは皮膚過敏を持っているのかもしれないと、勝手な深読みをする私。ちなみに私が持ち歩くハンカチはいまだにタオル生地かガーゼです。エルメスのスカーフをいただいても正直全く喜びませんが、タオル地のハンカチなら大歓迎です♪

子どもの頃はチクチク素材を着ると辛くて辛くて、泣きそうになっていた私を母になかなか理解してもらえず、「泣き虫」の称号をもらった記憶があります。

そんな過敏と付き合いながら、今は毎日楽しくかびんの森で暮らしています。

ちなみに、集団行動も苦手で、修学旅行や合宿では叫びだしたくなる衝動に何度も駆られました。

幼稚園は行くのを嫌がっている自分を覚えています。飲み屋もラーメン屋も一人で入れるタイプです。

今回は、とりあえずここまで。

次回は、かびんの森の宇宙人クウの「給食との戦い」について書きたいと思います。

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