
カームダウン・クールダウンスペースとは、光や音などの感覚の刺激を遮断することで、感覚過敏によるストレスの軽減やパニックの回避やクールダウンに使用できるスペースです。今回は、川崎市役所のカームダウン・クールダウンスペースについて紹介します。
川崎市は、「めざせ!やさしさ日本代表」を合言葉に、「誰もが自分らしく暮らし、自己実現を図れるまち」を目指してかわさきパラムーブメントを推進しています。その取り組みの中には、「心のバリアフリー」や「ユニバーサルなまち」「多様性」など、感覚過敏の人々にやさしい取り組みも含まれています。
川崎市は、感覚過敏に関する取り組みにおいて日本国内では先行している自治体です。川崎フロンターレのセンサリールームや、2019年に実施されたイオン新百合ヶ丘店のクワイエットアワーなども、かわさきパラムーブメントの取り組みの1つと言えるでしょう。
川崎市の市庁舎の建て替え伴い、新庁舎にカームダウン・クールダウンスペースが設置されました。調音素材を採用した黒い筐体は、落ち着いた印象を与えます。このカームダウンスペースは特注品ですが、同素材を使用したカームダウンスペースは感覚過敏研究所で取り扱ってますので、是非、導入施設が増えてほしいと思っています。
五感にやさしい空間事例に関するコラムポリシー
感覚過敏研究所では国内外のセンサリーフレンドリーな取り組みを体験レポートやケーススタディーとしてコラム掲載しております。
注意1:コラムの種類
当サイトの五感にやさしい空間事例に関するコラムには、以下の2種類があります。
- 取材や体験をもとにしたコラム
- 公式サイト・メディア・SNSなどで公開されている情報をもとにしたコラム
この分野の情報はまだ少なく、本サイトではできるだけ多くの有益な情報を発信することを目的としています。
注意2:取り組み事例へのレビュー
事例紹介では、体験者や当研究長スタッフや所長、有識者によるレビューとして、問題点や改善点を記載させていただく場合があります。これは取り組みを否定・批判する意図ではなく、五感にやさしい空間を社会に増やしていくための建設的な意見としてお伝えするものです。
当研究所では、掲載させていただくすべての取り組みに対し、深く感謝と敬意を抱いております。ご理解いただけますと幸いです。
カームダウンボックスを広めたい!
カームダウンボックスは感覚刺激に強い反応をする方々にとって安心できる空間です。日本ではまだ浸透していない取り組みです。感覚過敏研究所SDI推進室としても、カームダウンボックスやセンサリールームの社会実装に力を注ぎたいと考えております。ご賛同くださる方、ともに社会実装に取り組んでくださる企業様・パートナー様を広く募集しております。設置をご希望される企業様からのご連絡もお待ちしております。
注)当記事は日本社会に向けて、クワイエットアワー、センサリールーム、カームダウンスペース、センサリーマップ、センサリーフレンドリーな商品の重要性をお伝えするものです。感覚過敏研究所SDI推進室が取り組んだ実績ではございませんので、ご了承ください。
