カームダウン・クールダウンスペースとは、光や音などの感覚の刺激を遮断することで、感覚過敏によるストレスの軽減やパニックの回避やクールダウンに使用できるスペースです。今回は、川崎市役所のカームダウン・クールダウンスペースについて紹介します。
川崎市役所のカームダウン・クールダウンスペースについて
このカームダウン・クールダウンスペースは、2023年11月6日から、川崎市役所の本庁舎2階に設置されました。
遮音性に優れたパネルには、カームダウンスペースのピクトグラムが印刷されているため、通行者の方にも分かりやすくなっています。入り口には開閉式のロールスクリーンが取り付けられており、人目を避けつつ、中にある椅子に座って休むことが可能です。
設置されているカームダウンスペースは特注品で、調音素材「AURAL SONIC」を内蔵しています。同じ調音素材を使用したカームダウンボックスは、感覚過敏研究所でも取り扱っています。
カームダウン・クールダウンスペースが設置された場所は?
このカームダウン・クールダウンスペースは、川崎市役所の本庁舎2階の庁舎管理課事務室前にあります。
引用/参考先
川崎市「本庁舎にカームダウン・クールダウンスペースを設置しました!」
川崎市「【報道発表資料】 本庁舎にカームダウン・クールダウンスペースを設置します。」
スポット情報
川崎市役所
〒210-8577 神奈川県川崎市川崎区宮本町1
https://www.city.kawasaki.jp/index.html
所長・加藤路瑛のレビュー
川崎市は、「めざせ!やさしさ日本代表」を合言葉に、「誰もが自分らしく暮らし、自己実現を図れるまち」を目指してかわさきパラムーブメントを推進しています。その取り組みの中には、「心のバリアフリー」や「ユニバーサルなまち」「多様性」など、感覚過敏の人々にやさしい取り組みも含まれています。
川崎市は、感覚過敏に関する取り組みにおいて日本国内では先行している自治体です。川崎フロンターレのセンサリールームや、2019年に実施されたイオン新百合ヶ丘店のクワイエットアワーなども、かわさきパラムーブメントの取り組みの1つと言えるでしょう。
川崎市の市庁舎の建て替え伴い、新庁舎にカームダウン・クールダウンスペースが設置されました。調音素材を採用した黒い筐体は、落ち着いた印象を与えます。このカームダウンスペースは特注品ですが、同素材を使用したカームダウンスペースは感覚過敏研究所で取り扱ってますので、是非、導入施設が増えてほしいと思っています。
カームダウンボックスを広めたい!
カームダウンボックスは感覚刺激に強い反応をする方々にとって安心できる空間です。日本ではまだ浸透していない取り組みです。感覚過敏研究所SDI推進室としても、カームダウンボックスやセンサリールームの社会実装に力を注ぎたいと考えております。ご賛同くださる方、ともに社会実装に取り組んでくださる企業様・パートナー様を広く募集しております。設置をご希望される企業様からのご連絡もお待ちしております。
注)当記事は日本社会に向けて、クワイエットアワー、センサリールーム、カームダウンスペース、センサリーマップ、センサリーフレンドリーな商品の重要性をお伝えするものです。感覚過敏研究所SDI推進室が取り組んだ実績ではございませんので、ご了承ください。