「九州国立博物館」のセンサリーマップ「あんしんマップ」【ケーススタディ】

センサリーマップとは、光や音、ニオイなどの五感情報をマップに表示させたもので、感覚過敏や感覚特性がある人は、その感覚情報を見て、その場所を回避したり、対策を考えてその場所に行くことができます。今回は、九州国立博物館のセンサリーマップについて紹介します。

センサリーマップの特徴

九州国立博物館のセンサリーマップは、あんしんマップという名称です。このあんしんマップには、以下4つの項目と休憩所やトイレなどの館内施設が示されています。

  • 光(明るい場所、暗い場所)
  • 音(大きな音がする場所、静かな場所)
  • 人が多い(混雑している場所)
  • におい(においがする場所)

なお2階は、お客さんが入れないエリアなので、センサリーマップが用意されていません。

九州国立博物館の公式サイトでは、4つの項目ごとのマップをダウンロードすることが可能です。光や音など、苦手なものは人それぞれなので、その項目ごとにダウンロードできるのは良いと思いました。

また、あんしんマップを印刷することが難しい方などに向けて、九州国立博物館では、郵送対応も行っています。

引用/参考先

九州国立博物館「あんしんマップ」

サムネイル ©福岡県観光連盟

スポット情報

九州国立博物館
〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4丁目7−2
https://www.kyuhaku.jp/

所長・加藤路瑛のレビュー

センサリーマップは日本では馴染みのない地図ですが、海外では多くの博物館や水族館、動物園での容易されているバリアフリーマップの感覚(センサリー)版マップです。センサリーマップの事例はこちらからご覧いただけます。

国内での先行事例は東京国立博物館のセンサリーマップがありますが、九州国立博物館でもセンサリーマップが用意され、その取り組みはこれから日本の博物館や、大型施設に広がっていくと感じています。

感覚過敏研究所では、施設でのセンサリーマップ作成のアドバイザーもお引き受けできますので、お気軽にご相談ください。(お問い合わせ

所長のひとこと

jiei kato

感覚過敏研究所 所長・センサリーフレンドリークリエイター
加藤 路瑛

自分の困りごとである「感覚過敏」の課題解決に向き合い、2020年1月に感覚過敏研究所を設立。感覚過敏がある人たちが暮らしやすい社会を作ることを目指し、商品・サービスの開発・販売、感覚過敏の研究や啓発に力を注いでいる。所長挨拶はこちらから

センサリーマップ作成支援やワークショップ

センサリーマップの作成支援やワークショップ支援も行っています。センサリーマップ用のマークのデザインデータの提供や、ワークショップに使えるセンサリーマップステッカーなども扱っています。

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