クワイエットアワーとは、お店のBGMや照明を落として、感覚過敏の方が落ち着いて買い物や館内滞在できる時間帯やキャンペーンデーのことです。今回は、神奈川県のヤマダ電機で実施されているクワイエットアワーについて紹介します。
ヤマダ電機のクワイエットアワーについて
ヤマダ電機では、2023年5月よりテックランド相模原店にてクワイエットアワーを実施していました。2024年2月より、実施店舗を拡大し、神奈川県の対象18店舗で毎月第2・第4火曜日の10時から11時までクワイエットアワーが実施されています。
ヤマダ電機のクワイエットアワーでは、店内のBGMや放送、一部の照明、および展示されている家電の音が消されます。
クワイエットアワーを実施している店舗
左の画像のように一部のテレビの電源が消され、右の画像のように何本かある蛍光灯のうち1本の光が消えています。(写真引用:ヤマダホールディングス)
引用/参考先
PR TIMES「ヤマダデンキ 神奈川県内にて「クワイエットアワー」実施店舗拡大へ」
日本経済新聞「静寂の家電店、接客に優しく 感覚過敏の人も来やすく」
所長・加藤路瑛のレビュー
ヤマダ電機のクワイエットアワーのきっかけは、相模原青年会議所が2022年に取り組んだ「クワイエットアワー」のプロジェクトでした。相模原青年会議所の呼びかけで、相模原市内の複数の小売店がクワイエットアワーを実施し、ヤマダ電機相模原店も参画されていらっしゃいました。相模原青年会議所のプロジェクト終了後もヤマダ電機相模原店はクワイエットアワーを継続することを決定され、その取り組みは、神奈川県内のヤマダ電機各店に広がっています。
まだ他県の店舗まで広がっていませんが、ヤマダ電気の決断は素晴らしいと思っています。感覚過敏研究所もクワイエットアワーが普及するようにさまざまな小売店に提案させていただきますが、「必要性は理解したけれども・・・・」で止まってしまうのです。
普段と少しばかり違うことを決断するのはハードルは高いです。売上増加が確実に見込めるなど経営判断できる数字があればいいのでしょうが、残念ながら現段階ではありません。
クワイエットアワー実施による経済効果(売上、来場者、滞在時間、購入平均単価)を研究したいので、やってみたい!とういう小売店様がいらっしゃいましたらご連絡ください!また、経済効果の検証はおいておいて、挑戦してみたい小売店様も募集しております!是非、感覚過敏研究所のお問合せフォームからご連絡ください。
そして、ヤマダ電機のクワイエットアワー担当の方とも意見交換してみたいなと思っています。このコラム、ご覧いただけたら、是非、ご連絡ください!