2023年11月、世界最大の小売業者であるウォルマートは、米国とプエルトリコにある全店舗で毎日午前8時から午前10時まで、感覚に優しい時間(Sensory-Friendly Hours/クワイエットアワー)を実施すると発表しました。この時間中は、デジタルサイネージは静止画像が映し出され、店内BGMや放送はオフになり、照明は暗くなります。
こうした感覚に優しい店舗の時間を提供することにより、感覚過敏や感覚処理障害のある買い物客とその家族は刺激の少ない環境で買い物がしやすくなります。
クワイエットアワーの試験運用
ウォルマートは2023年の夏に一部の店舗でクワイエットアワーの試験的導入を行なっていました。店舗によって違いますが、7月〜8月の期間中、毎週土曜日の午前8~10時を「Sensory-Friendly Hours」として、照明やBGMを落としていました。その取り組みを通して、継続的な実施を求める声が多かったことから、米国全店舗で毎日行うことを決定しています。
現在の実施状況
・実施店:米国とプエルトリコにある全店舗
・実施時間:毎日午前8時から午前10時まで
・実施内容:BGMや館内放送の中止、照明を落とす、デジタルサイネージは静止画
参考
・Small Changes, Big Impact: Sensory-Friendly Hours Return(Walmart)
・What Walmart’s New Sensory-Friendly Hours Mean For Your Brand(Foebes)
・Walmart Sensory Friendly Shopping Hours in July & August | Reduced Light & Noise(Hip2Save)
コラムサムネイル画像引用
・I’m a Walmart lifer,’ gush shoppers over special hours change – but ‘disappointed’ customers say didn’t go far enough(THE U.S Sun)