
カームダウン・クールダウンスペースとは、光や音などの感覚の刺激を遮断することで、感覚過敏によるストレスの軽減やパニックの回避やクールダウンに使用できるスペースです。今回は、出雲空港のカームダウン・クールダウンスペースについて紹介します。
出雲空港のカームダウン・クールダウンスペースについて
2024年12月11日に、島根県立出雲工業高等学校建築科の3年生6名が課題研究の一環として発案・制作した、カームダウンスペースが設置されました。
横スライド式のドアがついており、中には2名ほどが座れる椅子が設置されています。


窓の部分には、ナカバヤシ株式会社の調光フィルム「N-Smart」が利用されており、スイッチによってフィルムの透過を切り替えることができます。

このスペースは、2025年2月末まで試験的に設置される予定です。
このプロジェクトは、ナカバヤシ株式会社、帝国器材株式会社、島根県林業課、出雲市役所、島根県建具組合の協力のもと実現しました。
カームダウン・クールダウンスペースが設置された場所は?
このカームダウンスペースは、ターミナルビル2階にある国内線出発ロビーに設置されています。
引用/参考先
山陰中央新報デジタル「人混みでも心を穏やかに カームダウンスペース設置 出雲工高3年生が制作 出雲空港にお目見え」
TSKさんいん中央テレビ「高校生が発案と製作「カームダウンスペース」出雲空港に設置「さらに利用しやすい環境になって」(島根)」
ナカバヤシ株式会社「島根出雲縁結び空港設置のカームダウンスペース「和雲(なごも)」に 自社ブランド「N-Smart」の調光フィルムを提供」
スポット情報
出雲空港
〒699-0502 島根県出雲市斐川町沖洲2633-1
https://www.izumo-airport.co.jp/
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