
EDIX東京2025でカームダウン・クールダウンルームが用意されました。今回は、イベントにおけるカームダウンルームの事例としての紹介です。
EDIXとは?
EDIXとは、学校・教育機関、企業の人事・研修部門など、教育に関わる方に向けた日本最大の展示会です。文部科学省や経済産業省をはじめとした教育関係の官公庁・機関から後援を受けています。
教育DXに繋がる機器や授業で使える製品を持った、さまざまな企業の出展があり、その場で商談も可能です。
年に2回、東京・大阪で開催をしています。(引用:EDIX東京2025より)
カームダウン・クールダウンが設置されたEDIX東京2025の詳細
開催日:2024年5月8日(水)~10日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了)
会場:東京ビッグサイト
URL:https://www.edix-expo.jp/hub/ja-jp.html
EDIX東京2025のカームダウン・クールダウンスペース

東京ビックサイトは大きなイベント会場です。EDIX東京2025は、展示関係は南展示棟で開催されていました。カームダウンルームは南展示棟4階の展示エリアの端にある商談室を利用して設けているようです。

パーテーションで仕切られたブースになっており、写真のように電気を消せば、暗く静かにカームダウンできそうです。
所長・加藤事例のレビュー
大型イベント、展示会でカームダウン・クールダウンスペースを用意されるようになった動きに注目しています。展示会場やイベント会場は、人も多く、音や光の刺激も多く、感覚過敏がなくても疲れやすい場所です。発達障害や精神疾患を含め、環境刺激が苦手な人は、イベント参加も躊躇してしまうでしょう。(実は私もそうです。展示会は疲れてしまうので、参加するのを避けています)
EDIX東京2025は東京ビッグサイトで開催されています。ビッグサイトは広い展示スペースのイメージが大きいですが、施設詳細図面を見ると、商談室のような小部屋が複数用意されています。東京ビッグサイトで開催されるイベントは、この商談室などの小部屋を利用して用意していただくのが良さそうです。
写真を拝見すると、カーテンがありますので、閉まっていれば「使用中」という運用かと予想できます。ただ、使用後に丁寧にカーテンを閉めてしまう人もいますので、「使用後はカーテン開放」のような案内があったほうが良いかもしれません。
また、カームダウンルームは、人の気配があると落ち着けないので、ブースで区切ったスペースですと、隣のブースに利用者がいるときは注意が必要です。しかし、ビジネス向けの展示会ですので、このようなスペースで十分だと思います!
これを機会に展示会でのカームダウン・クールダウンスペースの導入が広がればいいなと思いますし、イベント企画担当者は是非、感覚過敏研究所にご依頼ください。監修&アドバイザーや、実際の設置や運用担当も可能です。

イベント・展示会場でのセンサリーフレンドリーな取り組み
五感にやさしい取り組みの情報提供をお待ちしています
感覚過敏研究所では、カームダウンスペースやクワイエットアワー、センサリールームなど、感覚にやさしい取り組みを紹介するコラムを公開しています。しかし、感覚過敏研究所のメンバーだけでは、その全てをカバーするのは難しい状況です。
そこで、みなさんからの写真や動画のレポートを募集します!一緒に五感にやさしい社会づくりを目指しましょう!みなさんの協力をお待ちしています!
五感にやさしい空間事例に関するコラムポリシー
感覚過敏研究所では国内外のセンサリーフレンドリーな取り組みを体験レポートやケーススタディーとしてコラム掲載しております。
注意1:コラムの種類
当サイトの五感にやさしい空間事例に関するコラムには、以下の2種類があります。
- 取材や体験をもとにしたコラム
- 公式サイト・メディア・SNSなどで公開されている情報をもとにしたコラム
この分野の情報はまだ少なく、本サイトではできるだけ多くの有益な情報を発信することを目的としています。
注意2:取り組み事例へのレビュー
事例紹介では、体験者や当研究長スタッフや所長、有識者によるレビューとして、問題点や改善点を記載させていただく場合があります。これは取り組みを否定・批判する意図ではなく、五感にやさしい空間を社会に増やしていくための建設的な意見としてお伝えするものです。
当研究所では、掲載させていただくすべての取り組みに対し、深く感謝と敬意を抱いております。ご理解いただけますと幸いです。