
センサリールームとは、音や光、ニオイなどの五感の刺激を少なくし、聴覚・視覚など感覚過敏の症状がある人やその家族が安心して過ごせる空間・部屋のことです。
イギリスには、センサリールームが設置されている競馬場があります。今回のコラムでは、センサリールームが設置されている2つの競馬場について紹介します。
アスコット競馬場(Ascot Racecourse)
2024年3月24日、アスコット競馬場に16歳未満の神経発達特性のある方を対象としたセンサリールームが設置されました。最大12名まで利用可能で、車椅子の利用者にも対応しています。利用料金は掛かりません。
このセンサリールームの導入にあたって、2022年から2023年にかけてファミリーレースデーに仮設のセンサリールームを設置し、自閉スペクトラム症の子どもとその家族を招くなどの試験的な取り組みが行われてきました。


ケンプトンパーク競馬場(Kempton Park Racecourse)
ケンプトンパーク競馬場のクラブハウスの1階に、センサリールームが設置されています。レースの日はもちろん、レースのない日にも利用することができるそうです。利用したい場合は、事前にメールで問い合わせる必要があります。


引用/参考先
Ascot Racecourse「ASCOT RACECOURSE OPENS NEW PERMANENT SENSORY ROOM」
Ascot Racecourse「SENSORY ROOM」
The Jockey Club「KEMPTON PARK SENSORY ROOM」
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