大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにて、2025年6月3日(火)から6月9日(月)までの期間限定で、Lean on Meとの効果検証の上、パナソニックが開発したBOX型センサリールームが展示されました。
今回のコラムでは、展示されたBOX型センサリールームについて紹介します。
実際に見に行ってきました!
今回の展示について
プレスリリースで期間限定でセンサリールームが展示されることを知り、大阪ヘルスケアパビリオンに行ってきました!
今回の展示は、大阪ヘルスケアパビリオンの自由入場エリアで行われていた期間限定イベント「大阪超越文化横丁」ブースの一角で行われました。誰でも、1分程度センサリールームの中に入って体験することができます。
私は平日に行ったのですが、それでも体験するために何人か並んでいるなど、とても人気がありました。最も多い土曜日には980名、平均して700名程度が1日に体験したそうです。
実際に体験しました!
感覚過敏の自覚症状はありませんが、私の視点で見てきたものをレポートしたいと思います。
このBOX型センサリールームは、最近よく設置されているBOX型授乳室と同じくらいの大きさで、中に大人2名程度入ることができます。私は1人で体験させていただいたのですが、他のお客さんの中には、ペアで体験している方もいらっしゃいました。


外のブースでは色々な方の声が聞こえるのですが、センサリールームの中ではBGMが掛かっているため、あまり人の声が聞こえないことに驚きました。
▼センサリールーム内の音声
▼ブース付近の音声
画像で見ると少し濃く見えてしまいますが、中で光っている青や紫などの色は、やさしい感じだなと思いました。センサリールームは実物を見たことがなかったこともあり、こういった光で落ち着くのか分からない部分もあったのですが、実際に体験すると納得です。


足元にはマット、椅子にはクッションが置かれているなど、この空間で心地よく過ごすための工夫がされているなと思いました。1分程度の体験なのですが、この空間に長時間いたいなと思いました。

また天井には消防設備が整っているなど、とても機能的です。

これまでスポーツ会場などに多くのセンサリールームが設置されてきましたが、その目的上、感覚過敏の自覚症状がある方など、対象者が限られていました。
今回の展示では、誰でも体験することができるため、センサリールームの良さを知ってもらう機会として、有効だと思いました。他のお客さんが「(センサリールームを体験して)落ち着いた」と話している様子を見て、その意義は十分に果たしていると思いました。
こういった機会を機に、センサリールーム設置の取り組みが広がればいいなと思います。
引用/参考先
PRTimes「Lean on Me、大阪・関西万博ヘルスケアパビリオンに初出展!!〜障がいのある方にやさしいBOX型センサリールーム〜」
一部写真提供:パナソニックのご担当者様
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