2025年8月1日に、千葉県千葉市にあるイオンモール幕張新都心に、地球をテーマにした屋内型の子ども向け遊び場「うちゅうのにわ」がオープンしました。カームダウンスペースを設置いただきましたので視察レポートを公開します。
「ちきゅうのにわ」とは?

「ちきゅうのにわ」は、株式会社イオンファンタジーが運営する、0歳から12歳までの子どもとその家族を対象としたプレイグラウンドです。世界の自然や文化をテーマにした遊びを通じて、子どもたちの好奇心や創造力を育むことを目指されています。
子ども向けの遊び場は、楽しい遊具や多くの子どもたちの笑い声にあふれています。一方で、音や光、人の多さなどの刺激によって疲れてしまったり、少し気持ちを落ち着かせる時間が必要になったりすることもあります。
「ちきゅうのにわイオンモール幕張新都心店」のオープンにあわせて、カームダウンスペースが設置されました。(感覚過敏研究所の認識では、このような屋内の大型キッズプレイグランドにカームダウンスペースが設置されたのは日本初ではないかと思っています)
「ちきゅうのにわ」のカームダウン・クールダウンスペース

設置させていただいたのは、据え置き型のカームダウンスペース「CONBOX-CD感覚過敏研究所Ver」です。
設置環境は?
設置場所は以下の動画のような場所です。(※再生する場合は大きな音にご注意ください)
メディアデーでの撮影につき、撮影許可をいただいております。
たくさんの子どもたちが元気に走り回っているので、このような場所にカームダウンスペースを置いても意味がないのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。もう少し詳しく説明します。
スペース内の音環境は?

スペース外は、70-80dB台でした。(数値的にはかなり大きいです)
スペース内に入って測定すると、60-70dB台でした。10dB以上の減音です。60dBは人の日常会話程度の音です。10dBの差ってたいしたことがないと思うかもしれませんが、「空間の音が整う」といいますか、ザワザワした感じが減ります。今回、設置しているカームダウンボックス「CONBOX-CD」は側壁に「オーラルソニック」という調音素材を内蔵しています。
スペース内の音環境は?

中の様子を見ると、天井から光が入り、天井のスリットの影が気になりました。本来であれば、照明の位置や設置場所を調整したいところです。(今後、調整させていただければと思っています。)

中に入って座って見上げると、上記の写真のような視界です。消防法の兼ね合いで天井が開いており、スリット状になっていて、天井照明が差し込み影ができています。ちょっと改善したい部分ではありますが、実際に中に座ると、それほど眩しさを感じませんでした。
また写真左側は遮光ロールカーテンになっており、光が入り込みにくいほか、透けて見えないので、落ち着いて休むことができます。(人の視線を遮断できることもカームダウンスペースの大事な要件です)
広さは?

「CONBOX-CD」はシングルサイズとダブルサイズの2パターンありますが、今回はシングルサイズをお選びいただきました。大人1名用ですが、お子さんをお膝にのせて親子で利用できます。(ダブルサイズの場合は、画像の椅子はもう1つ横に並ぶ奥行きになります)
キッズスペースにカームダウンスペースを置く必要性について
キッズスペースは賑やかな場所ですので、「カームダウンスペースを設置しても効果がないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、設置後の利用状況を1時間ほど観察させていただきました。

たくさんの子どもたちが「これ、なんだろう?」と興味を持って中に入ってくれていました。遊び疲れて、何度も休憩に来ているお子さまもいらっしゃいました。賑やかな場所で、ふと、落ち着ける場所を求めることもあるでしょう。本人や親も感覚過敏で疲れやすいことに気がついていない場合もあります。多様な子どもたちの居場所として、キッズスペースにはカームダウンスペースを設置いただきたいです。
そして、カームダウンスペースは啓発装置です。先入観のない子どもたちが、カームダウンスペースを知り、社会の場で、似たものを見つけた時に、その用途や必要としている人がいることを思い出していただけると嬉しい。そのような教育機会を提供くださった「ちきゅうのにわイオンモール幕張新都心店」のみなさんに感謝申し上げます。
もっと詳しい様子はYoUTubeで!
引用/参考先
感覚過敏研究所「イオンモール幕張新都心「うちゅうのにわ」にカームダウンスペースを導入しました」
スポット情報
イオンモール幕張新都心「ちきゅうのにわ」
〒261-0024 千葉県千葉市美浜区豊砂1-6 イオンモール幕張新都心 アクティブモール 1F
https://www.fantasy.co.jp/chikyunoniwa/makuharishintoshin/
この記事もおすすめ
カームダウンボックスを広めたい!
カームダウンボックスは感覚刺激に強い反応をする方々にとって安心できる空間です。日本ではまだ浸透していない取り組みです。感覚過敏研究所SDI推進室としても、カームダウンボックスやセンサリールームの社会実装に力を注ぎたいと考えております。ご賛同くださる方、ともに社会実装に取り組んでくださる企業様・パートナー様を広く募集しております。設置をご希望される企業様からのご連絡もお待ちしております。
注)当記事は日本社会に向けて、クワイエットアワー、センサリールーム、カームダウンスペース、センサリーマップ、センサリーフレンドリーな商品の重要性をお伝えするものです。感覚過敏研究所SDI推進室が取り組んだ実績ではございませんので、ご了承ください。

五感にやさしい取り組みの情報提供をお待ちしています
感覚過敏研究所では、カームダウンスペースやクワイエットアワー、センサリールームなど、感覚にやさしい取り組みを紹介するコラムを公開しています。しかし、感覚過敏研究所のメンバーだけでは、その全てをカバーするのは難しい状況です。
そこで、みなさんからの写真や動画のレポートを募集します!一緒に五感にやさしい社会づくりを目指しましょう!みなさんの協力をお待ちしています!

