
感覚過敏があると学校生活の様々なことに困ることがあり、それが原因で不登校になることもあります。感覚過敏があっても、快適な学校生活をおくるために、学校に相談し「合理的配慮」を受けるという選択肢もあります。
今回は、嗅覚過敏がある当事者やその保護者に向けて、学校での嗅覚過敏の合理的配慮について紹介します。
合理的配慮について
合理的配慮については、こちらのコラムで紹介しています。
嗅覚過敏のある子どもが学校で苦手なこと
嗅覚過敏のある子どもは、ニオイが苦手ですが、苦手なニオイは人によって異なります。
嗅覚過敏のある子どもが学校で苦手なことの例
また特に小さな子どもの場合、つらさを言語化し、まわりの大人にSOSを出すことが難しいです。
そのため嗅覚過敏を抱える子どもたちにとって、学校生活は想像以上に負担が掛かります。少しでも快適な学校生活をおくるための合理的配慮が必要です。
当事者の声
感覚過敏コミュニティ「かびんの森」などでは、嗅覚過敏のある子どもの学校関連での困りごとについて、以下のような声や悩みが投稿されています。
学校での嗅覚過敏の合理的配慮について
学校での嗅覚過敏に対する合理的配慮の例としては、苦手なニオイのある場所や機会から遠ざかることが挙げられます。
例えば、食べ物のニオイが苦手な場合には別の場所で食べる、給食当番のエプロンの柔軟剤のニオイが苦手な場合には自分専用のエプロンを用意することなどが考えられます。
ニオイのする授業が苦痛な場合は、教室の外に出たり、保健室などに避難する場所を作ることが重要です。負担が大きい学校行事などは、本人の希望があれば休ませるのも一つの選択肢です。
感覚過敏研究所でご提案できること
プロテクションマスク
感覚過敏研究所オンラインストアにて、嗅覚過敏のある所長が愛用しているプロテクションマスクを取り扱っています。
嗅覚過敏対策商品として販売されているものではありませんが、私の体感では、ニオイが5割カットされます。
不織布マスクの肌触りが痛く感じて苦手ですが、このマスクは不快感が少なく、お気に入りです。


感覚過敏相談シート
感覚過敏研究所では、保護者の方がお子様の感覚過敏について学校に相談する時に使用できる「感覚過敏相談シート」を作成し、無料公開しています。

以下のサイトより、無料でダウンロード可能です。
嗅覚過敏のマーク
感覚過敏研究所では、嗅覚過敏について表すマークを作成し、缶バッジなどの商品として、オンラインストアで販売しています。
バッグに缶バッジをつけたりすることで、触覚過敏があることを知ってもらいやすくなります。またダウンロード版も販売しており、個人使用であれば、紙に印刷して利用したり、グッズの作成も可能です。


カームダウンボックス
感覚過敏研究所オンラインストアにて、カームダウンボックスを取り扱っています。
このようなカームダウンボックスを学校に設置してもらうことで、苦手なニオイがある場所から離れて落ち着くことができます。

