職場向け感覚過敏相談シート

2024年4月より、障害者差別解消法が改正され、全て事業者に合理的配慮が義務化されました。しかし環境調整をお願いしやすくなったかといえば、まだその状態ではなく、少しずつ理解が広がっていくものだと思います。

感覚過敏研究所では、職場で感覚過敏による合理的配慮の相談をしやすくするために、相談する際に使用できる「感覚過敏相談シート」を作成しました。無料で公開しており、ダウンロードしてお使いいただけます。

また職場で感覚過敏による合理的配慮について相談した当事者の方にインタビューした記事も公開しています。相談するときのポイントについても触れていますので、こちらも是非ご覧ください。

職場での合理的配慮で一番大切なこと。求めることばかりではなく、伝える言葉を考える。



感覚過敏のある方の職場での困りごと

感覚過敏があると、職場で以下のような困りごとがある場合があります。

  • オフィスの照明が目に刺さるように眩しい
  • パソコンの画面を見ていると頭痛がする
  • 同僚の話し声や電話の音が気になり、仕事に集中できない
  • オフィスの騒がしい音で頭が痛くなる
  • 同僚の柔軟剤や香水のニオイが強すぎて気分が悪くなる
  • 休憩室の食べ物のニオイがつらくて入れない
  • 特定の衣類が痛くて着用できない
  • マスクがつけられない


感覚過敏のある人が職場に相談したい事例

感覚過敏の方々は、以下のような配慮や対応を希望することがあります。

  • オフィスでのまぶしさ対策として、カラーレンズやサングラスを利用したい
  • 仕事中はイヤーマフや耳栓、イヤホンをつけていたい
  • 職場の騒がしさが気になるので、別室作業がありがたい
  • リモート作業の方がパフォーマンスが良いので、リモート中心にしたい
  • 制服の着用がつらいため、代用品を利用したい
  • 対策商品や代用品利用が難しい場合、接客ではなくバックオフィスの部署に異動したい




感覚過敏の合理的配慮を求める難しさ

障害者差別解消法が改正により、2024年4月から民間事業者に対しても合理的配慮の対応が義務化されました。しかしながら、現状は合理的配慮に関する職場での理解は浸透しているとは言えません。そのため、相談をためらう人や、相談することによって不利な立場にならないか不安になる人もいます。

  • 職場に感覚過敏の同僚や上司がいないため、相談しても理解されるか不安
  • 相談してみたが、「我慢して」「特別待遇はできない」と言われてしまった
  • 「そんなにつらいなら辞めれば?」と言われるのではないか不安
  • 過去に相談したら、過剰に対応されて仕事がまわってこなくなったから相談しにくい


シートの使い方

  1. ファイルをダウンロードして印刷します。(A4サイズ)
  2. シートに相談内容やお願いしたいことを記載します
  3. 職場で相談する際に提出します。黙って提出せず、「感覚過敏があり相談シートも見て欲しい」と伝えておきましょう。

他の相談シートについて

感覚過敏研究所では、職場向けだけではなく、教育機関(学校)や病院で使える相談シートも公開しています。こちらも無料で公開しており、ダウンロードしてお使いいただけます。



教育機関(学校)向け感覚過敏相談シート


病院が苦手な人のための感覚過敏相談シート

感覚過敏に関する
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感覚過敏に関する対策商品やサービスなど、感覚過敏研究所がご提供できるものを一覧にして紹介しております。

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