聴覚過敏とは

聴覚過敏とは?

聴覚がとても敏感で日常生活の中で困ることが多い状態を「聴覚過敏」といいます。聴覚過敏のある人は、大きな音が苦手だったり、日常的な音に苦痛を感じたり、また、騒がしい場所で周囲の音を拾ってしまうため会話を聞き取ることが難しかったり、困る場面が多いです。

聴覚過敏の症状の一例

  • 蛍光灯や時計の秒針の音が絶えず聞こえてつらい
  • 目の前の人の声と周りの声の音量が同じくらいに聞こえ、会話が聞き取りにくい
  • 大きな音に恐怖を感じる
  • 子どもの声や赤ちゃんの泣き声が苦手。頭が殴られたように痛く感じる
  • 騒がしい場所にいると体調が悪くなってしまう

聴覚過敏の困りごとは?

  • 騒がしい場所に長時間いられない。そのため、学校や職場にいることが難しく、不登校や就労の課題がある。
  • イヤーマフなどの聴覚保護具で自分にあったものが見つからない
  • 予測できない音でパニックを起こすため外出はハードルが高い
  • 騒がしい場所で相手の話している言葉が聞き取れず、コミュニケーションに問題がある人と思われる
  • いつでもノイズキャンセリングイヤホンをつけているので、ふさわしくない場所でも音楽を聴いている人と誤解される

聴覚過敏の原因は?

以下のような障害や疾患に聴覚過敏の症状が見られる場合がございます。


  • 発達障害によるもの
  • うつ病や双極性障害によるもの
  • トラウマやPTSDによるもの
  • 統合失調症などその他、精神疾患によるもの
  • コロナ後遺症によるもの
  • 高次脳機能障害、てんかん、脳卒中、認知症など脳の疾患によるものによるもの
  • 交通事故などにより頭をぶつけた後遺症によるもの
  • 線維筋痛症によるもの

上記以外にも、さまざまな理由で感覚に過敏さの症状が出る場合がございます。


聴覚過敏の診断方法は?

感覚過敏は病名ではありませんので、「診断名」として診断されることはありません。上記にあげたような障害や疾患の症状としてとらえられます。ただし、学校や職場などへの合理的配慮を求める際に、診断書を求められる場合があり、対応くださる病院もございます。

聴覚過敏の治療方法は?

感覚過敏の根本的な治療方法や緩和方法は、現時点では医学的に確立されたものはございません。ただし、ADHD治療薬や抗精神薬の服薬によって感覚過敏の症状が緩和されることはあります。しかし、多くの場合は、治療方法がないため、緩和方法を考えていくことになります。




どこに相談すれば良いの?

病院に相談する

発達障害や精神疾患で病院に通っている場合は、主治医にどのような過敏さに困っているか相談ください。

かかりつけ医がいない場合、お子さまの場合は発達の相談ができる小児科や児童精神科での相談をおすすめします。大人の場合は精神科での相談が良いでしょう。ただし、過敏さに困っているものが聴覚過敏だけならば耳鼻科に相談するのも良いでしょう。感覚過敏だと思っていたものが、耳の病気による可能性も否定できません。

現在、感覚過敏の直接的な治療方法はありません。感覚過敏があることで学校生活や仕事に影響がある場合、その配慮に関する助言を診断書として出してもらうことが可能ですので、まずは病院でご相談ください。

学校に相談する

お子さまの場合、聴覚過敏の困りごとの対策や対応策をすることで学校生活が少しでも快適になる可能性があるならば、ぜひ、学校に相談してみてください。「イヤーマフを使用したい」「大きな音のする行事は回避したい」など、希望を相談することは大切です。

職場に相談する

聴覚過敏の困りごとの対策や対応策をすることで労働環境が良くなり、快適に仕事ができる可能性があるならば、職場に相談してみてください。イヤーマフの使用や、音の少ない業務への配置転換、リモートワークへの転換など、合理的配慮が可能か相談することは大切です。

かびんの森に相談する

感覚過敏研究所は、感覚過敏の当事者や家族が集まるコミュニティ「かびんの森」を運営しています。感覚過敏がある人、感覚過敏がある人の家族の方々など、同じ悩みを持っている仲間同士で情報共有ができます。相談を投稿すると、同じような経験がある方からアドバイスや意見をいただくことができるかもしれません。



もっと感覚過敏について知る

感覚過敏とは

感覚過敏についてまとめたページです。随時、内容を追加していきますので、ご覧ください。



感覚過敏研究所が聴覚過敏にお悩みの方へできること

  • 感覚過敏に関する書籍

    感覚過敏に関する書籍

    感覚過敏に関する書籍

    感覚過敏研究所の所長、加藤路瑛の著書。感覚過敏の当事者生と中高生の視点から感覚過敏に関する本を2冊出版しています。

  • 聴覚過敏に関するコラム

    感覚過敏コラム

    聴覚過敏に関するコラム

    聴覚過敏に関するコラムを発信中です。参考にあるものがあれば嬉しいです。

  • 感覚過敏研究所オンラインストア

    感覚過敏研究所オンラインストア

    感覚過敏研究所オンラインストア

    聴覚過敏缶バッジをはじめ、聴覚過敏の方に役に立つ商品を紹介・販売しています。

  • 感覚過敏コミュニティ「かびんの森」

    かびんの森

    感覚過敏コミュニティ「かびんの森」

    聴覚過敏の仲間がたくさん参加しています。

  • 感覚過敏缶バッジ・シール

    感覚過敏缶バッジ

    感覚過敏缶バッジ・シール

    聴覚過敏缶バッジやシール、ダウンロードコンテンツを販売しています。聴覚過敏の困りごとをさりげなく伝えたり、会話のきっかけにもなります。また、「つけておくと安心」というお守りのような存在にも なっています。

  • アパレルブランドKANKAKU FACTORY

    KANKAKU FACTORY

    アパレルブランドKANKAKU FACTORY

    カームダウンパーカーはフードが大きく、刺激から逃れたい時に便利なアイテムです。感覚過敏の方のために細部にこだわった逸品です。

  • 感覚を才能にシリーズ!感覚のゲーム

    感覚のゲーム

    感覚を才能にシリーズ!感覚のゲーム

    感覚を使ったゲームです。聴覚を使ったゲームもあります。小さな変化に気がつける過敏さを少しポジティブに感じていただける体験をしていただけたらと思っています。

  • 病院が苦手な人のための感覚過敏相談シート

    病院が苦手な人のための感覚過敏相談シート

    病院が苦手な人のための感覚過敏相談シート

    感覚過敏があると病院や歯科医院に行くのも大変です。病院受診の際に相談できる「感覚過敏相談シート」を作成し、無料公開しています。どなたでもダウンロードしてご利用いただけます。

  • 教育機関(学校)向け感覚過敏相談シート

    教育機関(学校)向け感覚過敏相談シート

    教育機関(学校)向け感覚過敏相談シート

    感覚過敏研究所では、保護者の方がお子様の感覚過敏について学校に相談する時に使用できる「感覚過敏相談シート」を作成し、無料公開しています。どなたでもダウンロードしてご利用いただけます。

  • SDI推進室(センサリーダイバーシティ&インクルージョン)

    SDI推進室(センサリーダイバーシティ&インクルージョン)

    SDI推進室(センサリーダイバーシティ&インクルージョン)

    センサリーインクルーシブな社会に向けて、「センサリールーム」「カームダウンスペース」「クワイエットアワー」「センサリーマップ」の企画・提案・コンサルティングなどを行なっています。関連商品の販売を行なっています。

  • 感覚過敏あるある漫画

    感覚過敏あるある漫画

    感覚過敏あるある漫画

    感覚過敏研究所がお届けする感覚過敏あるある漫画。毎月10日に1話、インスタグラムとXで公開しています!「あーわかる」「それそれ」「あるある」と読んでいただけると嬉しいです。

  • お知らせ

    お知らせ

    お知らせ

    感覚過敏研究所の取り組みのお知らせや、メディア出演、イベント登壇など、さまざまな活動報告や事前情報を発信しています。感覚過敏の情報は少ないため、感覚過敏に関するポータルサイトを目指してします。

  • 加藤所長のX(旧Twitter)

    加藤所長のX(旧Twitter)

    加藤所長のX(旧Twitter)

    所長のXアカウントでは感覚過敏の情報発信だけでなく、当事者の方々や支援者との意見交換の場面も多く、生の声に触れることができますのでフォローをおすすめしています。感覚過敏研究所のアカウント
    もフォローください!

  • LINE登録

    LINE登録

    LINE登録

    感覚過敏研究所の取り組みやお知らせをLINEでお届けしています。不定期です。

感覚過敏に関する
悩みごとがある⽅や
ご家族さまへ

感覚過敏に関する対策商品やサービスなど、感覚過敏研究所がご提供できるものを一覧にして紹介しております。

感覚過敏のある⽅を⽀援したい
企業・⾏政・教育関係者・
福祉関係者さまへ

感覚過敏を中心とした合理的配慮やニューロダイバーシティの取り組みを計画・実行中の企業や関係者への情報提供や協業、共同研究などのご案内です。

ページトップへ戻る