【体験談】高次脳機能障害での感覚過敏①「光が眩しい」

感覚過敏体験談

感覚過敏研究所サポーターの柳澤久幸です。私は、交通事故に遭ったことで高次脳機能障害になりました(【体験談】交通事故による高次脳機能障害で感覚過敏になった話 vol.1)。ですが、音や光に敏感になったものの「感覚過敏」だとは感じませんでした。

その私が感覚過敏について知ったのは、感覚過敏研究所を知ったことがきっかけです。なので、高次脳機能障害かもしれないという方や、診断を受けた方に少しでも生活上の工夫を提案できましたら幸いです。

今回は、私が感じている感覚過敏のうち、「光が眩しい」ということについてご紹介します。それでは、高次脳機能障害や感覚過敏についてご紹介した上で、「光が眩しい」という私の体験談についてお伝えしていきます。

高次脳機能障害とは

高次脳機能障害とは、脳にダメージを及ぼす原因があり、検査などからもその影響が明らかに認められた場合につけられる診断です。

そして、「脳」という目に見えない部分の障害なので、「見えない障害」とも言われています。したがって、高次脳機能障害の人が健康で社会に馴染むためには、周囲の人の理解とサポートが大切です。

高次脳機能障害の症状は、脳のどの部分がダメージを受けたかによるのでとても多様です。症状の一例を次にご紹介させていただきます。

  • 疲れやすさ(易疲労性)
  • 記憶力が低下する(記憶障害)
  • イライラする(易怒性)
  • 集中することが苦手になる(注意障害)
  • いくつかの事を同時に取り組めなくなる(注意障害)
  • コミュニケーションがスムーズに行えなくなる(失語症)

などがあります。症状だけを見ると、「大変そう」と思うかもしれないですが、周囲の人の支えがあることによって、「自分らしく」過ごすことが出来ます。

このことは、この後お伝えする「感覚過敏」でも同じです。

感覚過敏とは

感覚過敏とは、見たり聞いたり触ったりといった感覚が敏感になっていることを指します。

感覚過敏の原因は様々ですが、当研究所のHP(https://kabin.life/kabin)によると、交通事故も原因のうちに含まれています。

そもそも感覚とは一体どのようなものなのでしょうか?

それは、あなたが生活するために必要な情報を与えていて、生きていくために必要なものです。例えばご飯を食べる時に、嗅覚や舌にある味蕾を使って味を感じます。この時に、食材が腐っていたりすれば味の異変を感じ、口の中から出すことが可能です。

また、何かが肌に触れた時に「痛い」という情報を感じたら、手を引っ込めたり、手を振るい払うといったことを行います。

つまり、感覚があることによって私たちは安全に過ごすことが出来ています。しかし、何らかの原因によって敏感になってしまうと、「感覚過敏」と呼ばれる状態になります。

高次脳機能障害での感覚過敏の体験  ~光が眩しい~

ここからは、私の感じている感覚過敏のうち「視覚過敏」についてご紹介します。例えば、パソコンやテレビ画面の明るさや日光が眩しいといった事が起きています。

あなたは、朝起きて電気をつけると「眩しい!」と感じたことはありませんか。あの状態が日中も続いているようなイメージです。

なので夏場や太陽が照り付ける陽は、とても眩しく感じます。だから、帽子を使っていましたが、眩しさを軽減したかったので日傘を使うことにしました。

そのお陰で眩しさは減りましたが、別の課題が出てきました。それは、私の別の後遺症によるもので、「運動失調症」と関係しています。

運動失調症とは、歩いている時などにバランス感覚が鈍くなってしまうこと、文字を書くときに線が揺れてしまうことなどの症状があるものです。つまり、運動の連携がスムーズに行えなくなります。

さらにこのことは、眩しさと転ばないように歩くことの二つの動作が必要になります。そうすると、同時に物事をこなすことをしなければいけません。つまり、高次脳機能障害の人が苦手とする「同時にこなす事」(マルチタスク)をしなければなりません。

このことは、私の脳疲労を推し進めることになります。疲れると、必ずと言っていいほど「オデコ」(前頭部)が重くなります。これは、高次脳機能障害における「思考の易疲労性」(疲れやすさ)によって起こっている現象です。

しかし、高次脳機能障害と感覚過敏の関係については余り論じられていません。2016年7月28日に発表されたニュース記事では、高次脳機能障害で「眩しさ」や「目が痛い」という症状を引き起こすこともあるとされています。(参考2)

以上のように、高次脳機能障害における感覚過敏(視覚過敏)は、他の後遺症と合わさることで、生活のしにくさを増やすことに繋がると私は思います。

まとめ

今回は、高次脳機能障害における視覚過敏についてご紹介してきました。これは私の体験談ではありますが、「高次脳機能障害」と「感覚過敏」の関係性について今後深く調べる必要があります。

そして、もしあなたが高次脳機能障害と診断を受けたときに行っていただきたい事は、脳の負担を減らすということです。ですから本記事にも書いた通り、私は日傘を使用しました。

したがって高次脳機能障害における「感覚過敏」では、脳の負担をどの程度減らすことが出来るのかが重要だと、私は感じています。

参考

1)橋本圭司 : 高次脳機能障害 どのように対処するか,PHP研究所,2007(第一版).

2)2016年7月28日『「眩しい」「目が痛い」…眼球が原因でないなら、精神病か仮病!?』,「yomiDr.」,https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160725-OYTET50055/(2020年9月5日最終閲覧)

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