自己紹介
初めまして、ライターのekです。現在、大学院で臨床心理学を専攻しています。大学院では感覚過敏の主観的な困難について、心理的な側面から研究しています。
今回は、私自身がこれまで体験してきた感覚過敏について、紹介させて頂きたいと思います。
私が困っている感覚過敏
視覚過敏
白い紙、パソコン、テレビの画面など、裸眼で見ると目がチカチカしてしまうような眩しいものが苦手です。
また、視覚情報が一度に沢山目に入ると、注意が散漫し、頭がボーッとしてきます。特にスーパーマーケットやショッピングモールなどの雑多とした場所が苦手で、直ぐに疲れが出てしまいます。
普段は眩しさを軽減するために、様々な工夫(色付き眼鏡やサングラスをかける、色付きのノートを使用する、部屋や画面を暗くする等)をしています。
眼鏡は、その日の天気や調子、環境などに応じて、適宜サングラスと使い分けるようにしています。
聴覚過敏
大きな音やざわざわした場所が苦手で、頭が痛くなったり、どっと疲れたりします。
また、静かな場所で、ペンで字を書く音、パソコンのタイピング音などの小さな音が響き渡っていると、その音に注意が向いてしまうことがあります。そのため、外出をしたり、何か作業をする際には、耳栓を付けて対処しています。
この他にも、複数の人が一度に話していると、話の内容を聞き取ることが難しくなります。複数の人と外食に行く際には、他の人が何を喋っているのか聞き取れず、何となくその場の雰囲気に合わせて笑っていることもありました。
感覚過敏との出会い
自分が感覚過敏であることに気が付いたのは、今からおよそ4年前のことでした。それまで私は、「感覚過敏」という存在そのものを知りませんでした。
「感覚過敏」という言葉に出会うまでは、「皆こういうものなんだろうな」と勝手に思い込んでいました。「なんで自分だけがこんなにも疲れやすいんだろう」と悩むこともありましたが、自分の体力不足のせいだと考えていました。
しかし、大学に入って大人数で食事する機会が増えてから、他人の話し声が、自分だけ聞き取れないことに強く違和感を抱くようになりました。
そこでインターネットで検索し、出会ったのが「感覚過敏」という存在でした。
「自分がこれまでずっと悩んできたのはこれだったのか」と、長年の謎が解けたような感覚がして、ほっとしたことを今でも覚えています。
おわりに
感覚過敏は、自分自身でも気が付きにくく、他の人にも理解してもらいにくい問題です。だからこそ、様々な困難があるのではないかと感じています。
この記事に辿り着いて下さった方の中には、感覚過敏当事者の方、家族や知人に感覚過敏がある方、感覚過敏に関心がある方など、様々な方がいらっしゃるかと思います。
そのような方々に対して、ほんの少しでも寄り添うことができたり、ほんの少しでもためになる記事作りを目指して、これから頑張っていきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。