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感覚過敏に関する記事

自己紹介

初めまして。ライターのmikiです。1995年生まれの奈良県五條市出身です。現在大阪で教育福祉のお仕事をしています。子どもが成長していく姿を見るのが大好きで、普段は様々な特性を持つ子どもたちと向き合いながら働いています。好きなことは色が混じるのを見ることです。休日は抽象画を描いたり、ニュアンスデザインのネイルをして過ごしています。

2020年に描いたアルコールインクアートの作品です。
2020年に作ったネイルチップです。

感覚過敏に気づいたきっかけ

私が自分の感覚過敏に気づいたのは社会人2年目の頃。

長女であることや教員を目指していたことが関係しているのか、様々な場面において「我慢をすること」が得意でした。さらに、仕事が好きで没頭するタイプだったので、気づいたら休日も脳内は仕事のことばかり。教育関係の仕事だったので、「子どものために」を考えすぎて、心身を壊してしまいました。

そのときに初めて感覚の過敏さが今までで一番ひどくなり、「シャワーが痛い」と感じました。まるで水に針がついたように、なにかがちくちくと刺さるような感じでした。シャワーが痛いというのは、本で読んだことがあったので、真っ先に「これが感覚過敏か」と気づきました。

他にも特定の服しか着ることが出来ない、満員電車の匂いや音が辛い、外の光や白い光が眩しいと感じる、などがあります。

当時は外出が本当に辛く、休職時は病院に行くことすら億劫でした。

水が針になっているようなイメージの画像

子どもの頃の話

今思えば子どもの頃からそういう「過敏さ」はあったような気がしますが、自分だけではなくみんな同じ感覚だと思っていたので、頑張って耐えていました。例えば、草木の独特なにおいによく苦しめられました。「この匂いくさくない?」と友達に聞いても共感されないことが時々ありました。実家がかなり田舎だったことや、花屋を営んでいたので周りに植物が多い環境だったことも影響しているかもしれません。

また、学校では外での授業が眩しくて疲れやすい、授業中の先生の説明とほかの音が混じって聞き取りづらい、などがありました。ガヤガヤした授業は黒板の文字だけが頼りでした。授業の日は疲れやすいので家に帰ると、すごく長い時間寝てしまっていました。社会人になった今でもそれは変わらず、毎日気絶したように眠りに着くので、電気がつけっぱなしのことはしばしばあります。

学校で生きづらさを抱える子どもたちとの出会い

中学生になると、地域の子どもたちのキャンプの同行や街の清掃活動などを行うボランティア団体に入りました。キャンプに行くと様々な子どもたちに出会います。うまく言語化はできませんが、「この子は学校で生きづらいだろうな」というのが、一緒に過ごす中でなんとなく分かるのです。それでもキャンプ中は活き活きしていて、中には大活躍する子もいます。そして多くの子どもたちが、最終日には「帰りたくない」と言うのです。感覚過敏と少し違う部分も含むかもしれませんが、このように「人と少し違う感覚」を持った子どもがある一定数いることを知りました。この頃から、漠然と教育の道を志し始めました。

太陽の画像
五條市のキャンプで帽子にメッセージをかき合います。8年分の帽子です。

過敏さと向き合って見つけた工夫

「過敏さ」は社会での生きづらさを生みます。しかし工夫をすることでその生きづらさは軽減されると思うのです。人によって程度が異なりますが、私の過敏さと、試行錯誤して見つけた対策を紹介します。

聴覚過敏

電車に乗っているときに特に気になります。車体が揺れるガタンゴトンという音や、車輪がレールに当たるキーという音がとても辛いです。ピアノの音を聴くなど、自分にとって心地よい音を大きめに流して過ごしています。

触覚過敏

先述の通り、シャワーが痛く感じることがあります。服はラメ入りなどは苦手で、生地も着用できるものが限られています。シャワーは弱める、服は気に入った生地を複数購入する、というように工夫しています。また、airpodsは耳に入り込む感覚が苦手なので、昔からあるタイプのイヤフォンを使っています。

耳の中に入れこまないタイプのイヤフォン

嗅覚過敏

電車の中など密閉された空間で、複数の匂いが混ざっているのが苦手です。香水などきつい匂いも苦手です。(女性は毎月生理がありますが、自分の血の匂いでいつもフラフラします。)自分が落ち着ける香りを持ち歩くようにしています。

視覚過敏

晴天や明るすぎる照明が苦手です。ひどいときは頭痛がします。家では昼間は電気はつけずに過ごすこともあります。最近バケットハットを購入して、「まぶしい!」と感じた時に深く被るようにしています。

視覚過敏がひどいときに被る帽子

味覚過敏

基本的に薄味のものが好きです。私が作った料理は薄味なので、みんな後から調味料を足すことが多いです(笑)

今の困りごと

今の1番の困りは満員電車に乗れないことです。音と匂いがしんどいからです。体調にもよりますが2駅ぐらいで限界を迎えるので、通勤ラッシュと帰宅ラッシュはできるだけ乗らないようにしています。このように複数の過敏さが重なることで、ストレス負荷が大きくなることもしばしばあります。

おわりに

これらの自分の過敏さは25歳の時に初めて気づきました。そもそも「感覚過敏」に対しての知識がなかったからです。感覚過敏研究所のサイトを通して、できるだけ早く気づいて対策ができる人が増えることを願っています。また、感覚過敏がない人も、知識として知っていてもらえたら嬉しいです。共感はできなくても、「感覚って人によって違うんだ」「こんな人もいるんだな」と知っている人が増えることで、当事者は精神的にかなり楽なのです。

このように記事を書く経験は初めてですが、この記事作成を通して、感覚過敏がある人も含むすべての人がより生きやすい社会づくりができればと思っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

兵庫県立美術館分館原田の森ギャラリーでの展示の様子

miki

お知らせ

感覚過敏研究所では、感覚過敏当事者と家族が無料で参加できるコミュニティ「かびんの森」を運営しています。詳細は以下のページからご確認ください。

https://kabin.life/kabinnomori

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