「川崎市役所本庁舎」のカームダウン・クールダウンスペース体験レポート

神奈川県川崎市にある川崎市役所本庁舎2階にはカームダウン・クールダウンスペースが設置されています。今回、視察に行ってきましたので、その体験レポートを公開します!

(2025年5月27日訪問した際の情報です)

この記事を書いた人

jiei kato

感覚過敏研究所 所長
加藤 路瑛

自分の困りごとである「感覚過敏」の課題解決に向き合い、2020年1月に感覚過敏研究所を設立。感覚過敏がある人たちが暮らしやすい社会を作ることを目指し、商品・サービスの開発・販売、感覚過敏の研究や啓発に力を注いでいる。所長挨拶はこちらから

川崎市

2023年6月に完成した川崎市の市役所本庁舎は地下2階、地上25階。市役所???と驚く感じの洗練されたオフィスビルの外観です。入り口には大きなデジタルサイネイジがあり、1階は人の出入りも多く、建物内は少し音が反響します。

カームダウンスペースの設置場所は?

お目当てのカームダウンスペースは2階にあります。場所は上の写真でいうと、2階の奥になります。

館内に入ってマップを確認!小さいですがカームダウンスペースのマークを発見!

カームダウン・クールダウンスペースを体験

2階に発見!人通りもほとんどなく、静かな場所でカームダウンスペースを設置するのに適しています。 黒いボディもこの場所にマッチしています。

中には椅子が1脚置いてありました。天井があるのがお分かりいただけるでしょうか?
規格商品として販売されてる大型のカームダウンスペースは消防法回避のために天井が開放となっている商品が多いです。川崎市は特注品で作られています。

天井があるため、ボックス内は天井からの光をきちんと遮光しており、上の写真の左のように暗さがしっかりあります。(逆に、小さいお子さんなどは暗くて怖く感じることはあるかもしれません)

右の写真は椅子に座った状態で天井部を撮影したもの。(ロールカーテンは下げていないため後ろから光が入っています)

ロールカーテンも遮光生地で、隙間なく閉じることができました。

環境整備・運用

機能・性能

カームダウンボックスの性能としては、
①天井があるため、照明の光が入りこまず、十分な遮光ができている
②遮光ロールカーテンのため、正面からの光もカットできている
③調音素材を使ったパネルを壁材に利用しており、減音効果が見込める

設置型のカームダウンボックスとしては最高峰です!(特注品ですが・・・)

環境調整

①天井があるボックスのため、建物照明の位置を気にせず設置できて良い!(天井開放のカームダウンボックスやパーテーションは照明を調整しなければないのです。そして、その環境調整をしないままカームダウンスペースとして運用されているケースが多く見受けられます)

②減音効果があるので安心。(同素材を使ったパネルで、感覚過敏研究所で測定した際は10dB以上減音されていました)

③そもそも静かな場所なので周囲の騒がしさや人通りを気にせずカームダウンできる。

④目の前に職員が出入りする部屋があるため、もしもの時も安心。緊急対応も可能。

所長・加藤のレビュー

川崎市役所のカームダウン・クールダウンスペースは、設置型としては私が今まで見た中で最高水準です!(案件記事ではありません・笑)普段、カームダウンスペースに関しては辛口です。

純粋に、機能面、環境整備面、運用面を総合的に見て優れていると思います。

一点だけ申し上げれば、天井があるため中が暗くなりすぎて、怖く感じる人もいるかもしれない点です。自由に調光調色できる照明を1つ設置してもいいのではないかな?と思いました。(この点は、市役所の担当者の方との意見交換でもお伝えしています)

川崎市は、川崎フロンターレが実施するセンサリールームや、川崎市内でクワイエットアワーの実証実験があるなど、感覚にやさしいセンサリーフレンドリーな取り組みが先進的に行われています。きっと今後も、川崎市内にカームダウンスペースは導入されていくと思っていますし、その時は私もお手伝いできたらなと思っています。

そして、このコラムを見て、加藤が絶賛するこのカームダウンスペースを特注したい!!!!と熱望される方は、是非、感覚過敏研究所にご相談ください。また、同素材を使用した規格品は「CONBOX-CD」として、研究所で取り扱っています。

関連記事

かわさきパラムーブメントHP「本庁舎にカームダウン・クールダウンスペースを設置しました!」
https://www.city.kawasaki.jp/2020olypara/page/0000155004.html

同じ調音素材を使用したカームダウンスペースの導入事例

カームダウンボックスを広めたい!

カームダウンボックスは感覚刺激に強い反応をする方々にとって安心できる空間です。日本ではまだ浸透していない取り組みです。感覚過敏研究所SDI推進室としても、カームダウンボックスやセンサリールームの社会実装に力を注ぎたいと考えております。ご賛同くださる方、ともに社会実装に取り組んでくださる企業様・パートナー様を広く募集しております。設置をご希望される企業様からのご連絡もお待ちしております。

注)当記事は日本社会に向けて、クワイエットアワー、センサリールーム、カームダウンスペース、センサリーマップ、センサリーフレンドリーな商品の重要性をお伝えするものです。感覚過敏研究所SDI推進室が取り組んだ実績ではございませんので、ご了承ください。

五感にやさしい取り組みの情報提供をお待ちしています

感覚過敏研究所では、カームダウンスペースやクワイエットアワー、センサリールームなど、感覚にやさしい取り組みを紹介するコラムを公開しています。しかし、感覚過敏研究所のメンバーだけでは、その全てをカバーするのは難しい状況です。

そこで、WEB版センサリーマップサービス「Calmspot」への投稿や、写真や動画のレポートを募集しています!一緒に五感にやさしい社会づくりを目指しましょう!みなさんの協力をお待ちしています!

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