図書館のカームダウン・クールダウンスペース(2025年8月版)

日本全国の図書館で、カームダウンスペースの取り組みが広がっています。カームダウン・クールダウンスペースとは、光や音などの感覚の刺激を遮断することで、感覚過敏によるストレスの軽減やパニックの回避やクールダウンに使用できるスペースです。

このコラムでは、図書館でのカームダウンスペースの必要性と、カームダウンスペースのある図書館について紹介します。


この記事を書いた人

感覚過敏研究所 インターン
いうと

感覚過敏研究所では、X(Twitter)運営やセンサリールームやカームダウンボックスなどのコラム作成などを担当しています。感覚過敏の自覚症状はありませんが、所長のビジョンに賛同し、インターンとして参画しています。

図書館でのカームダウンスペースの必要性

発達障害やパニック障害のある方の中には、感覚刺激によって体調不良を起こしたり、外出時に不安を抱える人が少なくありません。そのため、多くの人が利用する公共施設である図書館には、感覚過敏のある人が一時的に安心して過ごせる静かな空間を設けることが重要です。

調査結果の概要

感覚過敏研究所が行った調査によると、外出を諦めた経験がある方は81.9%でした。特に、疲れやすさや頭痛・吐き気といった体調不良への不安や、休憩・避難場所が見つけられるかどうかへの不安が多く挙がりました。

そのため、感覚過敏のある方が外出先で音や光の刺激で疲れてしまった時の休憩場所や、体調不良になりそうな時の避難場所として、カームダウンスペースのニーズが高まっています。

カームダウンスペースのある図書館

佐賀県立図書館

佐賀県立図書館の自分に合った形で読書を楽しめるスペース「みんなの森」には、部屋型のカームダウンスペースが設置されています。カームダウンスペースの入口の上部分にはカーテンが設置されているため、人目を避けて休むことができます。

大阪府立中央図書館

大阪府立中央図書館の1階には、パーティションを利用したカームダウンスペースが設置されています。

堺市立中央図書館

堺市立中央図書館には、授乳室と兼ねたボックス型のカームダウンスペースが設置されています。

琉球大学附属図書館

琉球大学附属図書館の本館2階玄関近くには、カームダウンスペースが設置されています。さらに、琉球大学では図書館だけでなく、障がい学生支援室のサポートルームにもカームダウンスペースが設置されています。

横浜市中央図書館

横浜市中央図書館には、未就学児のお子さんとその保護者の方が使える「おやこフロア」があり、そこに授乳室と兼ねたカームダウンスペースが設置されています。

カームダウンボックスを広めたい!

カームダウンボックスは感覚刺激に強い反応をする方々にとって安心できる空間です。日本ではまだ浸透していない取り組みです。感覚過敏研究所SDI推進室としても、カームダウンボックスやセンサリールームの社会実装に力を注ぎたいと考えております。ご賛同くださる方、ともに社会実装に取り組んでくださる企業様・パートナー様を広く募集しております。設置をご希望される企業様からのご連絡もお待ちしております。

注)当記事は日本社会に向けて、クワイエットアワー、センサリールーム、カームダウンスペース、センサリーマップ、センサリーフレンドリーな商品の重要性をお伝えするものです。感覚過敏研究所SDI推進室が取り組んだ実績ではございませんので、ご了承ください。

五感にやさしい取り組みの情報提供をお待ちしています

感覚過敏研究所では、カームダウンスペースやクワイエットアワー、センサリールームなど、感覚にやさしい取り組みを紹介するコラムを公開しています。しかし、感覚過敏研究所のメンバーだけでは、その全てをカバーするのは難しい状況です。

そこで、みなさんからの写真や動画のレポートを募集します!一緒に五感にやさしい社会づくりを目指しましょう!みなさんの協力をお待ちしています!

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